我が子に共学より女子校を薦めるワケ


小学校6年生の上の娘は中学受験を志望しており、そのことについては本ブログでも何度が語ったことがある。

受験本番は2月初旬。

つまり残された時間はあと7ヵ月ということで、塾の先生の指導も佳境に入っている感がある。

ちなみに親の目から見ても娘はかなり地道に努力しているのだが、肝心の成績の方はイマイチ伸び悩んでいる。

本人も忸怩たる思いがあるようだが、何とか頑張って欲しい。

そして、この時期になると頭を悩ませるのが「志望校選び」だ。

現状の成績とにらめっこをしつつ、残り時間内での成長曲線を予想しながら受験する学校を取捨選択しなくていけない。

我が家は徒歩数分に女子御三家の櫻蔭学園があるため、小学校4年生で塾通いを始めた当初は

「一番近いんだから櫻蔭に行け」

などと軽口をたたいていたが、既にその背中は遥か遠く、また1年ほど前から母子で色々な学校を訪問した結果「ここ良いね」などと言っていた学校もかなり難しくなってきている。

そろそろ地に足のついたターゲットを決めなくてはいけないわけで、現実はなかなか厳しい。

志望校を選ぶ時、まず大まかに男子校、女子校、共学という分野があるわけだが、娘は何故か共学が良いと言う。

私自身は男子校、妻も女子校で育ち、それぞれの「良さ」を知っていることから、どちらかと言うと「女子校誘導」をしてきたのだが、頑なに共学を志望している。

その理由を問うと、女子校には「意地悪い人が多い」という印象を持っているようだ。

女だけの世界、確かにそういう人もいるだろうが、あくまで個人的な考えでは、むしろ共学にこそその種の女性は多いような気もする。

ちなみに私が「女子校推し」なのは、中学高校という多感な時期に、異性の目を気にせずにノビノビ過ごして欲しいという思いからだ。

これもまた私の勝手な主観だが、女子校出身者と共学出身者では圧倒的に後者の方が「女子力」が高い。

子供の頃から男性の目を意識した「共同生活」をしてきたせいで、女性としての振る舞いがしっかりしていると言うか、上手いと言うか、ズルいと言うか。

反面、女子校出身者はそういう訓練をしていないので、基本的にガサツである。

もちろん先天的に、もしくは後天的に女子力が高い方もいるだろうが、あくまで傾向としては女子高出身者の方が女子力が低い。

で、私自身は女子力など要らないと思っている。

これからの世の中、男だ、女だなどという「区分け」はどんどん意味がなくなっていくし、むしろ日本女性の過剰な「女子力」こそが、女性自身を縛っているのではないか?

と田嶋陽子先生チックなことを言っておく。

ちなみに、私が親しく付き合う女性は妻を筆頭に女子校出身者であることが多い。

「女性らしさ」を前面に出してくることもなく、また男を値踏みするような気配もないので、一緒にいて楽なのだ。

また、うちの娘はどう贔屓目に見ても明るいキャラクターではない。

今風で言えば「陰キャ」なので、共学などというキラキラした世界よりは、女子校のド底辺の陰キャ同士でつるんでいる方が楽しいのでは?

と、このような話もしているのだが「共学の方が良い」と言ってきかない。

ここまで読んで頂き、ほとんどの方がこう思うだろう。

「共学への偏見凄くね?」

と。

その通りだ。

私自身が男子校、その後、理系大学という「ほほ男子校」を経て社会に出たので、女性が身近にいるという環境をほとんど知らない。

「学校にいったら隣に女子?怖すぎるだろ・・・」

そんな畏怖の念がある。

妻も妻で

「学校に行ったら男子?うざくね?」

という感じで、つまりは夫婦そろって共学という仕組みを冷静な目で見れないのだ。

 

とは言え、正直なところ何でも良い。

本人が良いなら何でも良い。

行きたいと思った学校が共学ならそれで良いし、そもそも受からなければその学校にも行けないわけで、何でも良いから頑張れよ・・・・

そんな感じだ。

目を擦りながら夜遅くまで頑張っている姿には、親でありながら頭が下がるが、それでも残された時間は短い。

是非、自分に勝ち、自分が望んだ道に進んで欲しいと切に願っている。

本日のコラムでした。

 

 

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6月 30th, 2024 by