法人保険の比較・分析
はじめに

それぞれの保険で強みが違います。

法人で加入する保険には大きく分類して下記の4種類。それぞれの保険で強みと特徴が異なります。会社の経営方針、目的にあわせて最も良い保険を選択する必要がございます。今回はその中でも特に重要な「節税」「返戻率」「保障内容」「立ち上がりの早さ(返戻率が高くなるタイミング)」「返戻率の高い期間」の5つの項目でそれぞれの保険を比較・分析してみましょう。
法人保険は、加入してから数年後に返戻率が最も高い状態になり、その後、返戻率は下降します。つまり法人の保険は、

返戻率が高い時に解約することを前提としている保険
ということになります。急激に上がって急激に下がる保険や、緩やかに上がって緩やかに下がる商品など、様々なものがあり、会社の経営の手助けとなる保険選びをすることがとても大事です。
返戻率の高さ、返戻率のピークの速さ、返戻率のピークの長さがそれぞれの保険によって変わってきます。
 
比較のポイント
  • 節税効果の比較
  • 返戻率の比較
  • 立ち上がり(ピーク)の早さ
  • 返戻率の高い期間
5つの項目のバランスが重要です!
4つの保険を比較

全額損金タイプの保険

保険料の100%を損金に算入できるので、節税面の効果はかなり高い。
ただし、返戻率は30歳加入で最高90%、40歳までの加入で80%程度。100%を超えることはない。ピークは8~10年目ごろで、その後、急速に下がる。
そのため、解約時期に合わせて解約金の使用用途を考えておく必要がある。

逓増定期保険

とにかく短期で高い返戻率を実現するので、人気のある商品。
早くて3年、長くて10年で100%超、もしくはそれに近い返戻率になる。反面、ピークをむかえるとその近辺に解約する必要があるため、資金の使用用途をしっかり考えておく必要がある。
10年ピーク型などは比較的ピークが高い時期を長くキープするので、使いやすい。

長期平準定期保険

全ての項目において高い評価で、法人保険の王道とも言える商品。但し保険料は1/2損金なので、即効性のある節税にはならない。
長く腰を据えて、内部留保、退職金積立をする方にむいている。

がん保険

1/2損金で、しかも貯蓄率では長期平準定期、逓増定期に勝てないが、なによりも「がん」の保障があることが特徴。
また、長期平準定期と同様に返戻率のピークが長いので、内部留保、退職金準備として使いやすい。
がんの保障が必要な方、既に長期平準定期、逓増定期などに加入済みの方が追加で入る場合が多い。平均的で一番五角形に近い。
こんなときに

節税を優先するなら!

全額損金タイプの保険

保険料の全額を損金に算入できる全額損金タイプがおすすめです!
全額損金タイプの保険

保障と節税、内部留保をバランスよく実現!

長期平準定期保険

保険の王道商品。保障と貯蓄の長期平準定期保険がおすすめです!大きな保障を長い期間ご提供します。支払った保険料の大部分が貯まります。
長期平準定期保険

退職金準備や新規事業への投資!未来を見据えての内部留保!

逓増定期保険

なるべく早く貯めるならこれ!3年型、5年型、7年型、10年型、13年型など資金が必要な時期にあわせて商品を選択できます。
逓増定期保険

将来のために内部留保したい。いつでも使いたいときに使える!

長期平準定期保険・がん保険

高い返戻率を長い間キープできる保険です。必要な時に解約して事業資金や退職金として利用することができます。
長期平準定期保険
がん保険

節税はしたいが、何かあったらすぐに使いたい

逓増定期保険・がん保険

加入後3年程度で返戻率が高いピークの状態になります。
逓増定期保険
がん保険
それぞれの特徴

それぞれの保険の特徴で比較してみましょう。

各保険の特徴を把握したところで、節税、返戻率など特徴ごとにもう少し深く比較をしてみましょう。
全額損金タイプvs1/2損金タイプ
全額損金タイプは返戻率では、長期定期、逓増、ガン保険に勝てない。反面、保険料全額が損金処理出来るのは全額損金タイプしかない。 節税面での優位性こそ最大の特徴。 即効性のある節税なら全額損金タイプ、将来的な返戻率重視なら、長期、逓増、がん保険から選択した方が良い。
長期平準定期vs逓増定期
長期平準定期と逓増定期は「高い返戻率を誇る」ことが共通点。
返戻率がゆっくり上がって、高い状態を長くキープ長期平準定期に対し、逓増はすぐに上がってすぐに下がる。長期間にわたって内部留保を行いたいなら長期平準定期、短期間で一気に貯めたいなら逓増定期に軍配が上がる。

長期平準定期とがん保険は、「返戻率が高い状態を長い間キープ」することが共通点。返戻率の高さではやや長期平準定期が優位。しかしがん保険は早い段階で(3年程度)返戻率が高い状態になるので即効性はある。また死亡時のための長期平準定期、がんに罹患、もしくはがんで亡くなった時のためのがん保険と保障内容も大きく異なる。多少時間がかかって(10年前後)も高い返戻率が良い方は長期平準定期を、とにかく早い段階で返戻率を上げたい方はがん保険を選択する傾向がある。

逓増定期vsがん

逓増定期とがん保険は、「加入後、早い段階で返戻率が高くなる」という共通点がある。返戻率は逓増定期の方がやや有利。しかしがん保険は高い返戻率の状態を長くキープするため、事業用資金や退職原資などに使いやすい。短期で資金が必要な場合は逓増を、長期での資金が必要な場合はがん保険がおすすめ。

まとめ
それぞれの保険を一覧で比較してみよう
  全額損金
タイプ
逓増定期 長期平準定期 がん
保障内容 死亡時
高度障害時
介護状態
死亡時
高度障害時
死亡時
高度障害時
がんで入院
がんと診断
がんで死亡
保険料 全額損金 1/2損金 1/2損金 1/2損金
返戻率の
ピーク
10年目くらいまで緩やかに上がり、その後急速に下がる タイプによって3年、5年、
7年、10年、13年などから
選択可能。3、5は急激に上がり急激に下がる。
加入3年目くらいから比較的
高い状態をキープ。
その状態が長く続く 。
加入3年目くらいから比較的
高い状態をキープ。
その状態が長く続く
  • 全額損金タイプの保険
  • 逓増定期保険
  • 長期平準定期保険
  • がん保険